ブックタイトルふるさと潮来 第四輯
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ふるさと潮来 第四輯
そうぜんすると甚兵衛白話を聞いた村人たちは騒然となってわめき出し、遂K明笑より怒りとなって騒ぎ出した。「あの乞食坊主奴、経文すら読めぬくせにH」「愚とんものおおちゃ〈鈍者の横着坊主に何が出来るかHHH」「人の苦しみを良でたらめいととに、出鱈目を抜かす、〈そ坊主奴川口」「人心をめぎbe£ げんろう欺き、虚言を弄する乞食坊王を、こむ村より追い出し替てわ群しる衆まがはえわ甚!!る兵」に衛卜の竜話を- vc危罵5納?っ得:たせ。ずについK怒り出してしかし甚兵衛はト竜也言葉を信じ、となって説得するのであった。騒ぐ群衆を懸命「今日の卜竜さんは常日どろのト竜さんでは無い。崇高なる今日の態度と、あの瞳はらんらんと輝き、たしかに竜神さまの化身である。」熱心K村人たちを説く甚兵衛K打たれた庄屋太郎右ヱ門は、集まって騒ぎたてる一同を静止して、「ト竜を付より追い出すととはいと易きとと:・:・。しかし天の雨神κ祈る法を知ると云う卜竜に、今一度雨乞いを祈らせて見てからでも遅くはあるまい。ト竜κ祈らせて見ょうではないか:・・::・。」普段より実直者、正直者としての甚兵衛の願いが庄屋K聞き届けられ、庄屋太郎右ヱ門の命により、村人達の手によって川岸に高い植が組まれたのである。-Tぐらしたζ の櫓下には、いまだ卜竜を疑ふ村人たちが集まつて「今日ζ そは卜竜を村より追い出すのだ。」と、りくる己れの運命の憤満をとの卜竜に向けて発散させる群衆は、卜竜の来るのを待っていた。やがて甚兵衛に連れられた乞食坊主のト竜は、いつもながらのほろ衣を温い、背K群衆む噸笑を浴びながら櫓の梯子を登っていったりである。櫓上の四隅には、黒、って立てられ、迫車円、赤紫のど弊が卜竜によいつもりほろ衣を纏った若いト竜は西空に向ってキγ と身構えた。-87-そして手Kもてる白弊が強く上下左右K握られる毎κ粉雪のどとくに紙片が天空K散った。そして静かκ白弊を両手κ支えて胸の前に止めた卜竜は、炎熱の西空の彼方を眠らみ、雨神を呼ぶ卜竜の経音が朗々と、しかも数百の高僧の経声κも優る天の声となって西の空へ吸い込まれていった。櫓下にある群衆は、始めて見るト竜の所作と経文κただ目を見張るばかりであった。再び西空に向って、やがてト竜は経文を唱え終り、大音戸に叫んだ。「天に在しまする雨の大神に告げ奉つる刀けがび、河を撮し、水を汚し、水の尊さを知らぬ水郷の村ζ の度