ブックタイトルふるさと潮来 第五輯

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概要

ふるさと潮来 第五輯

に、福祉更正施設も行届いて居る。工場には幼稚園が附随して居り、従業員が安心して子女を托して働ける様子も見学できた。園児の動きは仲々キビキビして、活発であった。団員中の小学校教員も、素晴らしいと感心して感想を述べて居った。園児の演技の発表等もあり、皆暫くの間見とれる。司会をしたのが女児四才とは二度ビッウリ。参観を終り、工場の応接室に案内され、工場長との質疑応答約一時間。福祉施設、教育其の他、外国と比べると劣っているが、外国の経験を学んで益々盛んになる様努力中とのζと。三時間位で見学を終り辞去。途中有名な現象とのことだが、南東の軟風の吹き上げると、綿様の物が高さ二十米位にまるで粉雪の様で、パスもスピードをおとして走らなければならない程。此の地域、そして此の季節でなければ見られないとの乙とである。舞い上り、ζ れは延長約六粁位の両側の街路樹、川側四都どいうものなんだそうである。(柳紫とは柳の種についた綿様のもの)疲れた体で六時半頃、天津ホテルに引揚げ、洋式のパスにて(嘗て英国人が経営して居った)汗を流して、夕食となる。飲ム物はビlルに果汁(伺れも現地産)食べ物は全部中国風なるも予想していたより、大変美味しかった。七j八種類位、伺れも外見よりは栄養を考慮しての調理で、飲物も食べ物も豊富であった。良い気分になって暫く振りに、ゆったりとした十五畳敷き位の室(二人) のベットに横たわる。伺かにつけて中国人の生活は節約している様に見受けられるが、ホテルの電燈の薄暗さも其の証拠か。明けて五月一日は万里長城見学の予定がメーデーに当たり、乗物の都合で予定を変更して、天津市内見学となる。朝食をすまし、パスを連ねて四十分位にして水上公園児着く。折しもメーデーの為め老若男女、家族連れ等、統一規制された人民服の清楚ないでたら姿の人々が黒山の人だかり、二百ヘウタlルの水上公園(前川延万干拓二百四十ヘウタール)広場を埋め尽くして無慮数十万人の壮観さ。圏内には大きな池があり、池の中には十三の島あり、島には美事な橋が連なり、島と島との聞をモーターボート、手漕ぎのボlトが走りまわって居る。動物園、運動場などすべてが人力児よって造っているとの説明であるが未完成υ国も大きいだけに、伺かにつけて構想も大きい様に思える。雑踏していても、警官の整理には、ちゃんと従い、吾々一行を優先にし、そして大歓迎して呉れたのには頭が下がる思いであった。雑踏の中で気付いた乙とだが、日本人と比較して、中国人は背丈があり、スマートで「男前」がよく、特に婦人は全然化粧をしなくても目鼻立ちもよく実に奇麗な乙とだuそれにひきかえ日本人はアイヌの雑種ではあるまいかと思った。帰国后常陸風土記の学習講座で、講師の河野先生の講話の中で聞かされた乙とだが、日本人は七種(蒙古系、南方系、中国系、朝鮮系、アイヌ系、ヨーロッパ系、黒人系)の雑種民族だそうで成程とうなづけた。又有名な天津の南開大学外語科の男女学生(日本語)百名-49-