ブックタイトルふるさと潮来 第五輯

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概要

ふるさと潮来 第五輯

トニシタ。因ニ、上古ニ斯クノ如キ貝塚ノ構成サレタ事ハ、案ズル-一、現在ノ北浦ノ湖ヤ周辺ノ水田ニハ、海水ノ充満シタ内海子、海ニ生息スル、魚類ャ、貝類等、カ沢山棲息シ、祖先ハ此ノ辺ノ台地一一居ヲ構ェ、漁貝ヲ採取シ子、生活ヲ続ケラレタト思ハレル。我々ノ祖先ハ、太古ハ家ハ作ラズ、大木ノ下ヤ洞穴ニ住ミ、食物モ煮焚セズ生デ食タノガ、此時代ニナリ、任届ヲ作リ、悶露ヲ凌キ、食物モ煮焚シ子食べルヨウニナッタト思ハレル。其後幾世代ニモ亘リ、我々ノ祖先ハ、コノ貝塚周辺ニ住居ヲ構ェ、生活サレタコトハ、転々ト散在スル、住居世ト思ハレル処ヨリ出土スル、数多ウノ造物遺品等ニヨリ其コノ事ハ、単ニ横山貝塚周辺ノ、ミニ限ラズ、近郷一帯ノ台地ニモ、共通ノ点ノアッタコトハ、確実二回ハレル、其後ニ潮位ガ自然卜低下シ、内湾ノ塩水モ、淡水一一変リ、入江モ陸地卜ナリ、水田耕作ガ可能トナルニ従-T 、住民ハ、便宜上高台ヨリ低地一一移動シ、現在ノ様ナ農村ノ形成サレタ事ハ、現在農家ノ大半ノ祖先ノ旧宅地、ヵ、何レモ台地-一在リシコトニヨリ子モ、想像サレルモノデアル。実態ガ窺ハレル。筆者郷土史研究家潮来町大洲に残る用留帳の中にあるコロリの記事-78-窪谷立早時代は十九世紀中頃(約百五十年前) 、四界海に固まれ、鎖国太平の夢をむさぼっていた日本にも、諸外国船の往来はげしく、通商貿易を求める声は彦拝として押寄せた。幕府もその折衝に右顧左べんと言う状態であった。この外国船のもた日本近代文明の曙となったのであるが、反面困ったものも持運んで来た。その最たるものが病らしたものが終局に於て、気である。それまでに国内になかった伝染病が蔓延して、国民は苦しんだ。