ブックタイトルふるさと潮来 第六輯

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概要

ふるさと潮来 第六輯

尤も弐聞の五寸角五十本・釘・かすがい・松木杉丸太払候はば、此金にて少しづLも返し申す可く候。残る分は、秋中、奉加にてもいたし返し候はづに、申合せ候へども、是も其通りに成りかし候人々の合力に成り候事。納所休首座関戸理兵衛関口三郎右衛門根本又七郎鬼沢又右衛門三門引き候次第、当地などにて珍敷故あらまし書付致し候事。一、水戸御大工頭何与衛門と云う人、御普請方へ願イやとい候事。仕手大工五人、木挽一人〆七人也。仕かけの次第一、南蛮ろくろと云う物を弐くみ捺へ候事。一、杉の末口にて壱尺余ある物を弐つらの〆足太に成し候三通りの柱へ三枚出来候。(睡‘ )一、足太をはかせ候時、三門を揚げそうばんを取り、其後へ右杉のあしわけを入る。ほぞ穴をほり置き、柱ほぞを入る。三門を揚げ候からくり。一、弐聞の五寸角二十四本、裏表両つまへはね木にしかけ、五寸角は{きかせて)ね木の末へ細杉を二廻り結び廻す。その上へ土俵を段々にきけて止める事。八拾三俵上げ仕廻い候へば裏表を両のつまそろそろと一様に上げる時にそうばんをぬき右のあしわけを敷くほぞと穴とのあふ様にしかけ置き、土俵を壱俵づLおろし、止り候へば、段々にほぞと穴とひしと合せたり。其下へころばしをしかけ六箇しかけ、なんばんろくろにて是をくる。一、引き候時ふらつかぬために、細杉丸太を以て上中のたる木しりより、足本の土台迄よこ立て、十文字にほぞ杉をゆい、くぎかすがいにてしめ付けたり。一、普門院と長勝寺の問、竹やぶ木立有るを伐り、道を平にし候て、ころぱしの食いいらぬ様にしかけ五寸角の木を土と一面に成るように六通りにほり込み其上へころばしをかけて引く也。一、ころぱしの木は、長さ三尺四・五寸さし渡し三寸程に目じふとの堅木を以って四・五拾本椿い。-44ー一、右のなんばんろくろを十四・五問先へしかけ置きころばし木をこしこしろくろ迄引付候へば又しかけ直し候て行く。一、ろくろ廻す木は、丸杉弐本打ちかい、其先キへ人足三人づっ壱丁へ十弐人弐くみにてこ十四人づっかけ候へば、自由に廻り候事。きやりに山崎や十右ヱ門と云い申候。一、三門の地形をとくと椿イ置き石ばへきわらぬ様に引きかけ、又右の通り、はね木をかけて上げ、そうばん石口をとくとあわせ土俵をとり、そろそろおろしかけ候へば、本のごとくにひしと合い候て成就致し候事。一、其後普門院、後の山と畑と長勝寺へ下され候事。瑞雲和尚の時。一、供天長老は、宝永三氏の年に長勝寺へ入院、享保八卯二月いん居成され候事。