ブックタイトルふるさと潮来 第六輯
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ふるさと潮来 第六輯
六丁目字書記考不維式頑高延1じ年庚六申町六日月氏吉子日中じゆこうこききょうしたが『書考維れ棋。享記試はず』原典については詩経からではあるまいかと大方の見当をつけていたが、まさにそうであった。じゆこうこきもっけいふくたす前の句が『大雅』の篇の行葺の章に『寿考維れ棋、以て景福を介く』という句がある。前記の三丁目の項で詩経についての若干の説明をしたが、このように表現法が四字一句であるため祭礼の臓の文字としては誠に似合う。後の句もやはり詩経の魯頒の篇に『享記式はず』の句が出てくる。葉がある。それから春秋左氏伝の文二(魯の文王の二年の条) の項にも同じ言書かれた文字の意味は『長生きすることは目出度いことだ。この盛儀を子孫に伝え、供え物をして、いつまでも変ることなく、この広大な神徳に感謝を捧げるよう』ということである。揮竜は署名こそないが茶村先生の筆である。文字の注解をすると次のようになる。O寿考長生きすること。考は老の意。。成政めでたいこと。変ること。違うこと。O享杷物をささげて神をまつること。七・八丁目.~,,二威険龍蛇明治五年六月七町目黙然書徳護遺蒙明治五年六月八町目件黙然書一レりょうだおとくいれいまも『威龍蛇を騒ふ。徳遺繋を護る』この二本の臓の文字の出典は中国の古典か或は仏典からであろうか、今のところまだつかめていない。先ず後の句から解説した方が順序がよいのでそうするが『繋』とは『黒き頁の人』の意にて、人民のこと。斡首・庶民・家元・蒙民皆同義である。『遺』とは『逃げ亡ずること』、転じて『捨つ・残る・忘る』等の義。先日、中国詩人選集第二集第八巻『陸潜』を読んでいたら西暦一一二七年金軍の侵攻によって南渡を余儀なくされ開封をすてて江南の臨安(杭州)に遷都して南宋を称した際に『敵の占領地にとりのこされた人民』のことを遺蒙というという説明を読んだ。そのよ