ブックタイトルふるさと潮来 第六輯
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ふるさと潮来 第六輯
うな背景を踏まえて読むと字義が分るような気がする。つまりそのような帝王の主権も及.はないような亡国の民をさえお護り下さる程神徳は大であるという意である。この語を選んで大書した先人の脳裡には素驚神社を称えるに最も相応しい言葉と思ったであろうことは想像できる。勿論この言葉は前の句の『威騒龍蛇』と意味の上で対になっていて、神の権威の両面である『神威』と『神徳』を対比させたものであろう。前の句の文字の解釈は『龍蛇』とは龍と大蛇のことで上古の『騒』とは、逐い遺民の最も恐ろしいものと考えたものの一つである。ることである。整理すると『御神威はあの恐ろしい龍や大蛇さえも逐い払ってしまう程だが、御神徳は帝王の主権も及.はないような亡国の民さえもお護り下さる。それ程深く厚い』ということであろう。この二本の臓に揮毒された『黙然』という人物については確認はしていないが鹿島町の根本寺住職であるということである。〔終〕rD GU