ブックタイトル潮来の昔話と伝説
- ページ
- 102/118
このページは 潮来の昔話と伝説 の電子ブックに掲載されている102ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 潮来の昔話と伝説 の電子ブックに掲載されている102ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
潮来の昔話と伝説
古高を東北に出はずれると、道しるべあり、道は四本になる。北の道には大生原村林へ通ずるこの道は間もなく坂になり、坂を下りると右手に一枚の田がある。大中坊の足跡という奇怪な伝説がからみついている。通りかかりの人は自づと足を停めてな- 94 ーがめ入る。たしかに足跡である口巨人の左足そっくりの形であるD母指に相当するところが今の田井戸。昔々大中坊という雲を掴むような巨人がおったそうである。その左足をここへ踏み立てると地殻は見る見るへこみ、地下水が浸透する。それから右足を三里北方の青沼まで一と跨ぎしたという。私たち人間にのみ許された想像の翼をひろげ