ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

て見なさい。なんというりっぱな伝説であろうか。大中坊の踏み立てた足は、大洲谷に爪先の跡を残しているという。干潟からの左足である。年数は数うべからずであるが、猪ノ山には樹木が繁茂して雨露をしのぎ自然の住宅のようなもの。遠望がきいて敵を防ぐに良い。猪ノ山のことだから猪が多かったろうし海は近いし魚貝の幸もとれる。地下水はこんこんとながれて大中坊に充ちあふれる。平和な楽しい生活を続けたに相たけかしまのみこと違ない。それを征伐したのが建借間命であろう。猪ノ山は一面の畑となり猪は出現せない口郷土伝説の葬り去られゆくことは無味無臭の感がせないでもない白(延方)rDnu