ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

古高郷『常陸国風土記」条に、「古老の日へらく、みずがきみやのおほやしまにしろめしすめらみこと瑞垣宮大人洲所取天皇(崇神天みよえみしあだ皇)の世に、東の夷の荒ぶる賊たけかしまのみことを平けむとして、建借間命(即なかくの〈にのみやっこおやち此は那賀国造の初祖なり)をぐんしひきいして、軍士を引卒て、行くゆくあだどもことむやど凶猪を略け、嶋に頓宿りて、海のぞの東の浦を遥望みたまひき。時けぶりに畑見えしかば、の行方斯し郡貴2の愛E天3人を有仰りぎやと疑ひて、建借間命、うけのて誓ひて日りたまはく、あまひと天人の畑ならば、来て我が上をおほあだども覆へ。若し荒ぶる賊畑ならば、申わたなかなぴ去きて海中に廃けとのたまひき。けぶり時に畑、若し、海を射して流れしかば、- 101 ー