ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

鳴井戸大生前谷津、思井戸より南へ百米先、大生神社への旧坂道の下方にある口この井戸は、近くにある寺、延命院や地域住民の飲水、生活用水として使われてきた。現在は水も枯れて井戸の原形を残すだけとなっているD 往古は湧水が多く一日中「ゴlゴi」と鳴りひぴき音をたてて流水となっていたことから鳴井戸と名づけられたと伝えており、また、坂を鳴井坂とも呼んでいる。滝井戸大生瀬古にあり、台地には鳳風台城があった山すそのにある。この井戸はこの城の飲水や生活用品に使われたとされている。また滝井戸は山の中腹より流出し十米くらいの滝となって落ていたことから滝井戸と名づけられたと伝えられている口現在は井戸の形は残しているが土砂などたまり流水も少量となっている口寺井戸大生前谷津、思井戸より西方の山の手にある。この井戸は焼失されたとされている大生山城生寺吉祥院(天台宗)があり、その寺の飲水生活用水として使われて来たと伝えられており農業用水としても使われて来たD また寺跡には鳳風台城主大生家の墓、家来衆の石碑などもある。この寺は行方坂東三十四観音の一つで二十二番札所ともされ御詠歌も読まれている(濁る世に-106-