ブックタイトル潮来の昔話と伝説
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潮来の昔話と伝説
りを通りかかるとおどろいたことに月の淡い光にてらし出されている蛇の集団に出会った。無数の蛇達は頭に金色の玉らしき物をかかげ、あたかも踊り狂っているようだつた。こわくなった孫三さんは家へ逃げ帰り、布団をかぶってねてしまった。二、三日して行って見るとその場所は、何もなかったようにきれいになって何一つ残っていなかった口あまりの不思議さに孫三さんは、その話を近所の衆に話した。欲深な与作という百姓が、それを聞いてそんな場所では必ず宝が隠されているのではないか、と思い込みそこを掘って見た。すると出たのは蛇の卵が三十ぐらいあっただけだった。,】守, F 、寸jJJの晩から与作さんは腰が抜けて立たなくなってしまったDそれからだれいうとなくあれは蛇の崇りではないか、というようになった口今は回りがきれいに開拓されているが、小高い塚は今でも蛇塚といわれてだれも手をつける人がいない。(延方)そ-7-