ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

二百年ほどたったある日、福島地区の宍戸家では、信仰心の強い当主甚右衛門の夢枕に竜神のお告げがあった。槙の大木の下の、花の見渡せる位置に住みたいとのことであった。そのころの宍戸家では南よけに植えた槙が大木となりその前の田んぼの脇にはかきつばたの花が可憐な花をまこもの中よりのぞかせていた。石の洞を建立して諏訪夫婦竜神社と名づけて祈願した。そして延方郷は豊作も続き、宍戸家も{丞庭円満幸せな日々が続いた口後、宍戸家でも代がかわり甚右衛門より三代目隆夫の世代となると、火災、けがなどの事故があった。先祖の話を思い出して桐を正式な社屋に造営し神主を頼み祈願した。するとその後は、事業も順調となり、幸福な日々を送るようになった。それから後、改めて杷られた五月十二日を縁日とすると近隣の評判となり神社も大変なにぎわいを見せるようになった口もちろん村内も平和であり、幸せな日々を送った。(延方)