ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

う所は、士芸者と徒士芸者と、船頭芸者とたくさんいるが、その女は中でも器量のよい士芸者で、そげな女にかかり合ったら大変なことになりやすべえ」おくまばあさんは一気に喋ると、一息ついてまた喋り出した。「小唄にもH来た来た潮来の白狐お客をだまして金をとるお金で済むな8とある通り、らまだしても、とるものが無くなったら相手の士にあること無いことを告げ目されてしまいには手打ちにされてしまいやすよ。今の内に息子さんになんとか目をさまして貰わなければなあ10困ったものだ」いい終ると疲れたおばあさんの顔は干柿のようになった。母親は、おろおろするばかり、泣き出してそこに居座ってしまった。すると干柿顔のおばあさんが「あ、そうそう、この村はずれに大きな杉の木があっペロその木の下のお地蔵様は目立たないが良く願いを聞いて下さるそうだ。ど、っ-25 -