ブックタイトル潮来の昔話と伝説

ページ
42/118

このページは 潮来の昔話と伝説 の電子ブックに掲載されている42ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

潮来の昔話と伝説

風を静めた観音様みなもとのよしいえひき昔、源義家が軍を率いて水原の里(現在の潮来町水原)まで来て、そこから鹿島の里へ渡ろうとした。ところが強風が吹きあれ、義家一行は何日もノ、pり足留めを食うことになってしまった。困り果てた義家は、ほんぞんによいりん本尊の知意輪観音に願をかけることにした。深く信仰している守り義家は冷水をあびては体を清めつつ、七日七夜一心に祈り続けた。義家の願いが通じたのか、まんがん満願の日に風は静中まれノ、一行は無事、鹿島の里へ渡れることになった口A宮内ぺU義家は、出発の際、世話になった農家の主人に、お礼として一斗川J八分(約五・五糎)をおいて立ちさった。の観音像その後、里の人たちは、お堂を建て、その観音像を御本尊として大切にお記りしたのだそうだ。あいぜんいんこれは、愛染院という真言宗のお寺に伝わるお話である。(大生原)