ブックタイトル潮来の昔話と伝説
- ページ
- 44/118
このページは 潮来の昔話と伝説 の電子ブックに掲載されている44ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 潮来の昔話と伝説 の電子ブックに掲載されている44ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
潮来の昔話と伝説
身の上に変化が起こった。お腹に子をやどしていたのである口それは誰の子かわからなかった。娘の父親は旅役者か、お坊さんの子ではないかと娘をせっかんし、火ぜめにするといったので、娘は向路観音様に逃げ込んでしまったDその時向野に火災が発生して五軒が焼失してしまったD それは観音様の怒りでないかと村中でさわぎになった、娘はそれを見て松の木に首を吊り死んでしまったのである。お坊さんは娘を手厚く葬って、毎日、野の花を摘んで供養した口娘の死を無駄にしないようにと、お坊さんは地域の人々に異性関係の大切さ妊娠のこと、子育てのことなど教えて二度と向野のお姫様のようにならない教えをきとし観音経なども教えた白現在は観音様はないが、向路という地名は残されており、お坊さんのお墓も残されている。(津知)- 36 一