ブックタイトル潮来の昔話と伝説
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潮来の昔話と伝説
あだなある時与衛門隠居のボコさんという緯名のおやじがいた。何でボコなのかわからぬが、そう呼ばれいた。夜、下の酒屋でコップ四、五杯の酒を飲み、良い機嫌で夜ふけにそったの畦道をわが家へ急いだ。ところが、稲荷さんの近くへ来るといけどもいけども表通りへ出ない。そしてつかれてそこへ寝てしまった。朝日がさし目が覚めてびっくり仰天、田んぼの中でどろんこになって寝ているではないか。あわてて寒さで震えながら家へ帰り熱を出して寝てしまったD 一週間程たって近所の衆に狐にばかされたと話したそうだ。都市計画が決まり、工事に入り稲荷さんも別の場所へ移され、もとの場所は土盛り整備され、排水路が掘られて側溝が入れられる時、、もとの稲荷さんの場所に白蛇がいた。土工がすぐ捕まえ殺してしまった。ところが五時になり、作業も終わり家路に向かう途中自動車事故で死んでしまった。関係者がそれを聞いて驚き、地主と神主さんに頼み、もとの場所に洞を移し鳥居を建て神主さんにお被いをしてもらった。工事も無事終わり、だれいうとなく、そこを通る人たちは、お稲荷さんに参拝し、今では、だれが、奉納したか、鳥居も三本になり、延方駅前に多数の人々の信仰を集めている口(延方)-41-