ブックタイトル潮来の昔話と伝説
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潮来の昔話と伝説
「お婆さん、その人ははじめっから、家からの連れか」なんて聞くから、「なあに、そこから、くっついて来たの。いくら、先き行けたって、行かねえですわ」ったら、「ただぴとではありませんから、気いつけておいでなさい」っていっただと。そいで、そしたら、ずっといったらば、二本道になっちゃった。「お婆さん、そっち行ぐと追い剥ぎが出るよ、こっち行ぐだよ」ち、つったら、「お前、そっち行ぎな、俺らこっち行くから。」いったらほれな、木挽きが木挽いてつから、聞いたら、「こっちは成田街道だよ口そっちには道は無えよ」って。それでお婆さんは安心したら、「これは、しようがねえ」と思って狐が離れたんだって。帰りにまたその茶店さ行って、「昨日の白い髭のお爺さんはどこの人ですね」って、茶店のおっかさんに聞いたら、「そんな人いねえ」っていうんだって。だから、「成田山でも現われたんだっぺ、信心してつから」っていわったって。(潮来)- 57 一