【開館前】建設の歩み
市立図書館の建設前に作られた<潮来市図書館 建設の歩み>のHPから、一部を抜粋しました。
図書館オープン(平成18年5月)までの、当時の様子が伺えます。
- 潮来市立図書館建設の経緯
- 平成18年5月27日開館
- 1.図書館の必要性
- 2. これからの公共図書館像
- 3.潮来市の図書館サービスの基本方針
- 4.潮来市立図書館の目指すもの
- 5.潮来市立図書館の建設計画の方針(テーマ)
- 整備計画
- 工事の状況
潮来市立図書館建設の経緯
- 潮来市では、潮来町と牛堀町の合併記念事業として、これまでに美術館、市民文化ホールなどの整備を検討してきました。
そして、潮来市庁舎等建設検討委員会から答申を受け、市民の利便性、事務の効率化などを図る見地から新市庁舎と一体的に整備することで検討を重ねてきました。
しかし、事業費が多額となることから、市の財政状況が好転するまで先送りすることとし、合併記念事業は、市民要望の最も多い図書館を整備することとしました。 - 図書館の建設には、 平成16年度に統廃合により閉校となった牛堀第一小学校の校舎を利活用し、平成18年4月オープンを目指します。
- この事業の財源は、茨城県新市町村づくり支援事業の補助金を充て、市民などの交流を図り、市民の生活に潤いをもたらす「本のひろば」として、整備を進めていきます。
平成18年5月27日開館
- 合併5周年を迎え、旧牛堀第一小学校の校舎を利活用し、合併記念事業として整備してきた潮来市立図書館も本体工事をはじめ外構工事もほぼ完成し、図書や家具(書架)などの備品関係も整い開館に向けての準備も順調にすすんでいます。
- 開館日も「平成18年5月27日(土曜日)」に決まり、開館当日、市民の皆様方のお越しを心からお待ちしております。
1.図書館の必要性
- 図書館は、国民の知る権利を保障する重要な社会的基盤として位置付けられる機関です。
- 情報化社会といわれる今日、多くの人が必要な知識・情報を入手し、生涯を通じて学びつづけながら、楽しく心豊かな生活を送ることを求めています。
図書館は、こうした要求に応えて人間の向上心や知的好奇心を満たし、市民に心の充実を与えることができる施設として、今日の社会生活を営む上で欠くことのできないものとなってきています。 - 市民が日常的に図書館を利用することによって、個々の生活の向上につながり、市全体の文化の創造に貢献することになります。
このような意味で、図書館行政は文化行政の基本であり、充実させればさせるほど利用も拡大し、その効果も大きくなってきます。
2. これからの公共図書館像
- 図書館は、だれにでも気軽に、自由に利用できる施設となってきています。
同時に、単に本を借りるところから、さまざまな知識・情報を得たり、新鮮で豊富な本などの資料に囲まれて豊かな時間を過ごすところになってきています。 - これからの図書館は、図書館がもたなければならないサービスの基本原則を踏まえたうえで、知識・情報の集積基地として、また、文化や交流を育む拠点として、以下のようなセンター機能を結合・融合させた多面的な役割を持つことが必要です。
3.潮来市の図書館サービスの基本方針
1・知識のセンター
図書館は、市民が必要とする知識・情報に応える施設です。
そのために、多種多様な資料を備えて、知識を集積することが重要です。
しかしながら、すべての資料を用意できるわけではありませんから、他の図書館との連携を図って、「どんな資料でも提供できる」環境を整備することが必要です。
2・情報のセンター
図書館は、様々なメディアによる新鮮な資料や、最新の情報を豊富に提供します。
さらにそれらの資料・情報を用意すると同時に、市民に信頼される図書館であるために、市民と資料の橋渡しをする「レファレンス・サービスの充実」を図ることが必要です。
3・文化のセンター
図書館は、地域文化を育むところです。
様々な地域の文化活動を支援したり、行事を開催することも図書館の重要な役割です。
4・地域のセンター
今日の図書館は、知識・情報・文化のセンターであると同時に、市民の憩いの場、くつろぎの場、交流の場です。
人が集まり、人と人が交わることのできる「地域のひろば」のような環境を用意することも図書館の重要な役割です。
今日の公共図書館の最も基本的な役割は、資料を求める人々に対して、効果的に無料で資料・情報を提供することです。
潮来市民であれば、「誰でも」「いつでも」「どこに住んでいても」「どんな資料でも」提供される。
という図書館サービスの基本原則に則しサービスを提供することとします。
4.潮来市立図書館の目指すもの
- 潮来市立図書館の目指すものは、市民の生活に潤いをもたらす「本のひろば」です。
また、図書館は、市民ひとりひとりが文化的な生活を送るための手助けをするものです。
市民の生涯学習を支援し、市民の地域活動の拠点ともなります。 - 図書館には、たくさんの体系づけられた資料があり、過去の出来事や、思想や様々なデータや、物語が記録されています。
それらの記録は、現在において活かされることによって、歴史という知恵となって未来に役立てられます。
それは、旧牛堀第一小学校を改築し、新たな図書館として役立てられることも同じ意味をもつと言えます。 - 一方今日では、様々な情報媒体と通信技術の発達によって、世界中の現在の情報を手に入れることができると同時に、潮来から世界に向けて発信することもできます。
また、図書館は物語や歴史の「世界」につながる入口でもあります。 - 潮来市立図書館は、市民のひとりひとりが、歴史という知恵を生かし、それぞれの世界を見つけだし、同時に現在の世界ともリアルタイムでつながっていく、文化と情報に潤うひろばでありたいと考えます。
5.潮来市立図書館の建設計画の方針(テーマ)
1・親近性=親しみやすい図書館
図書館は、誰もが、入りやすく、わかりやすい施設であることが望まれます。
そのために、図書館の建物は、周辺環境と調和し、親しみやすいものを目指していきます。
同様に、単純で明快なものとし、誰もがわかりやすい空間構成を図ります。
外構についても、利用者の憩いの場となる広場や敷地内緑化等の整備を検討し、市民にとって集まりやすく、親しみやすい環境とします。
2・合理性=合理的な施設
図書館は、利用者の要求に応えて、速やかにサービスを提供することが望まれます。
そのために、利用者のスペースと管理運営のためのスペースを明確に区分し、それぞれに単純で明確な動線を確保し、効率のよいサービスが提供できる合理的なものとします。
しかし、図書館への要求が変化すれば、建物や家具・設備も建設当初のままで対応しきれなくなります。
将来において、図書館サービスの内容が変容していくことも念頭において可変性、融通性に配慮します。
3・公開性=開かれた場
図書館は、資料・情報を提供すると同時に、場を提供する施設です。
資料・情報が閉じこめられた箱の中にあるのではなく「資料・情報が図書館にあるということ」自体が公開されるような、外部から中の様子が分かりやすい建設計画とします。
さらに、そこでの活動や交流も情報として公開されることによって、新たな活動や交流の機会に発展する可能性も期待できます。
4・快適性=快適な環境
図書館は、資料・情報と巡り会うために整えられた環境です。
生涯学習は、市民が自らを高める行為です。
その場に相応しい豊かな内部空間に加えて、自然の光に満たされるような快適な環境とします。
整備計画
敷地面積 | 11.771m2 |
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建築面積 | 2.585m2 |
延床面積 | 3.556m2 |
構 造 | RC 2階建て(一部鉄骨造) |
蔵書数 |
図書 約96,000冊 |
駐車場 駐輪場 |
約73台(障害者用3台) 約30台 |
1F | 一般・児童開架スペース 貸出・返却カウンター(自動貸出機・蔵書検索機設置) 図書相談コーナー(レファレンスコーナー) 事務所 作業所 閉架書庫 トイレ(男・女・多目的・子ども用) |
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2F | 学習室 集会室(2カ所) ボランティアルーム兼お話の部屋 郷土資料室 展示スペース トイレ(男・女・多目的) など |
1 | 旧牛堀第一小学校を活用しました。 |
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2 | 一部増設し開架スペースを1階にまとめ、自然光を取り入れ、 図書などを自由に手にとって見られる、ゆとりある空間を確保しました。 |
3 | 子どもたちのための「児童コーナー」「お話の部屋」「児童用トイレ」などを設けました。 |
4 | 施設内外をバリアフリーとし、障害のある方などが利用しやすいようにしました。 |
5 | 生涯学習の拠点として、郷土資料室、ボランティアルームなどを設け、 特に学習室は広く設けました。 |
工事の状況
安全祈願祭 平成16年12月24日 | |
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今泉市長による鍬入れ |
12月24日、市立図書館建設工事の安全祈願祭が 図書館建設予定地(旧牛堀第一小学校)で行われました。 祈願祭には、今泉市長をはじめ、市議会議員、代表区長、 図書館整備委員ら関係者が列席し、 建設工事の安全を祈願しました。 |
着工前 | |
屋根解体工事 | |
杭工事 | |
基礎工事 | |
床配筋工事 | |
鉄骨工事 | |
鉄骨搬入 |
屋根や柱の部分の鉄骨が搬入されました。 |
鉄骨建て方 |
50tと20tクレーン2台で建て方がはじまりました。 |
屋根鉄骨組み立て |
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全体図 |
全体の鉄骨が組まれ、 図書館の姿が立体的に分かるようになってきました。 |
足場解体後 | |
全体写真 |
外部足場もとれ、図書館の全体像が分かるようになりました。 大きなシルバー色の屋根が特徴で、その後ろには 旧牛堀第一小学校のオレンジ色の瓦屋根が見えます。 写真の左下が図書館利用者の出入り口となっています。 |
内部写真 |
2階より撮影しました。天井部は木の小幅板が貼られています。 また、床下に太いホース状のものが写真の中央部下に 見えますが、これは床下空調(基幹部)のホースです。 (仮称)潮来市立図書館では、暖冷房の能率・効率を図るため 床下空調を採用しました。 |
OA床敷設状況 | |
施設内部よりカウンターに向かって撮影したものです。 (仮称)潮来市立図書館では、露出配線でなく、美化的にも 管理的にも能率・効率を考え、床下配線(OA床)を採用しました。 今後このOA床の上にカーペットが敷かれます。 |
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カーペット敷き完成 | |
「OA床」の上にカーペットが敷かれました。今後、書架(本棚)等が設置されます。 (仮称)潮来市立図書館では、来場者の皆様に豊かな時間を過ごして頂くため、 また建物等の調和や図書館として雰囲気を醸し出すため、落ち着いた色のカーペットを選びました。 |
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本体工事が終了 | |
平成17年11月30日をもって、 本体工事(電気設備工事含む)が終了しました。 今後、駐車場などの外構工事や館内の書架(本棚)や 家具類(イス・机)などが設置されます。 |
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書架設置作業開始 | |
本体工事が終了し、書架(本棚)の設置がはじまりました。 紺色の支柱部分が「一般図書用」で、黄色い支柱部分が「児童図書用」です。 書架の高さは「一般図書用」が「150cm」で「児童図書用」が「130cm」と利用者にあわせ、 全体が見渡せる高さとなっています。 |
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書架設置作業 | |
書架(本棚)の形が分かるようになってきました。 | |
書架設置作業終了 | |
書架(本棚)の設置が終了しました。 今後、書架には図書などが収められます。 |
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配架作業 | |
第一便の図書資料が届き、配架(本を書架に並べること)が始まりました。 その数は何と約82,000冊(蔵書予定冊数の約85%)ダンボール箱に換算すると1,800箱でした。 |
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外構工事終了 | |
潮来市立図書館の外構工事が終了しました。 開館日も決まり、多くの方のご来場を心からお待ちしております。 また、図書館整備事業にご理解ご協力いただいた地元住民の皆様方をはじめ 工事関係者皆様方にこの場をかりまして感謝申し上げます。 |