トップ » おすすめの本 » かだいとしょ » へいせい17年ど(2005年)

へいせい17年ど(2005年)

青少年読書感想文 全国(ぜんこく)コンクール

● 小学校 ていがくねん ●
書名 出版社
ないた 中川ひろたか 長新太 金の星社
いちにちいっかいぼくはなく。
どうしてだろう?
おとなはどうしてなかないんだろう?
中川ひろたか&長新太の
人気のコンビがおくる傑作絵本。
バスをおりたら・・・ 小泉るみ子 小泉るみ子 ポプラ社
バスにのりたい!らくちんだろな。
学校のかえり道、おもわずとびのった。
でも、わたしがみたけしきは!?
バスにとびのったことで、
まいごになってしまった女の子。
不安な心の動きを描いたお話。
ひ・み・つ たばたせいいち 童心社
「おばあちゃんの願いごと、
きっとかなえます」。
天国のおじいちゃんとダンスがしたい、
そんな願いを叶えるために、
ゆうきが出会ったドキドキの冒険、
あつい友情、深い思いやり。
子どもたちに伝えたい、大切なもの。
アリからみると 桑原隆一 栗林彗:写真 福音館書店
著者が開発した不思議なレンズで、
アリの目を通した世界をのぞく。
草むらに出ると、普段は小さく見えていた
トノサマバッタの大きな足や、
クワガタの角にびっくり…。
そこには今までとは違った世界が広がっていた。

● 小学校 中学年 ●
書名 出版社
かげまる 矢部美智代 狩野富貴子 毎日新聞社
かげまるは元気な影の子ども。
ずっと仲良しだったけんた君が、
最近はいくら話しかけても返事をしてくれない。
一人前の影の子になって、また、
けんた君に気づいてもらおうと、
かげまるは旅に出る…。
いえでででんしゃは
こしょうちゅう?
あさのあつこ 佐藤真紀子 新日本出版社
家出した子なら誰でも乗れる
「いえでででんしゃ」。
故障しているはずの
「いえでででんしゃ」が空を飛び、
ふたたび旅に出たさくら子たちが見たものは
戦争だった。
そんな地球から、
今度は「でんしゃ」が家出する…。
犬ぞりの少年 J・R・ガーディナー
久米穣:訳
かみやしん 文研出版
病気のおじいさんの世話をするウィリーは、
農場を守るために愛犬と
犬ぞりレースに出場することに。
しかし参加者の中に無敵の先住民、
山の巨人ストーン・フォックスが…。
ウィリーは勝つことができるのか。
スズメの大研究 国松俊英 関口シュン PHP研究所
スズメはいつも人間の近くにいて
親しみのある鳥。
けれど、何を食べ、どこに巣を作り、
どんな生活をしているのか、
本当の姿は意外と知られていない。
みんなの知らないスズメの生態から
人間との関わりまでを探る。

● 小学校 高学年 ●
書名 出版社
歩きだす夏 今井恭子 岡本順 学習研究社
とうとう夏休みがきた。
加奈子は北海道のパパのもとへと飛んだ。
ところが、空港で出迎えていたのは
パパだけではなかった。
パパに寄り添うようにして
若い女の人が立っていた…。
第12回小川未明文学賞大賞受賞作品。
空のてっぺん銀色の風 ひろはたえりこ せきねゆき 小峰書店
つかさはある日、
ひ弱な少年おとめを探しているうちに、
「帰らずの森」に入りこんでしまった。
そこで見たものは……。
少年の心の動きを描く。
ぼくらはみんな生きている
:都市動物観察記
佐々木洋 佐々木洋:写真 講談社
テレビ朝日系列「ワイドスクランブル」の
「東京サファリ」で
大人気のプロ・ナチュラリストを
職業とする著者が、
東京に住む野生動物と、人間との関わり方を
環境問題を中心にわかりやすく解説する。
アレクセイと泉のはなし 本橋成一 本橋成一:写真 アリス館
チェルノブイリ原発事故の影響で、
放射能で汚されてしまった
アレクセイの住む村。
でもそこには村の人々や生き物たちの
命を繋ぐ奇跡の泉がある。
泉の聖なる水が、村人たちに
力を与え続ける様子を写真と文章で綴る。

● 中学校 ●
書名 出版社
秘密の道をぬけて ロニー・ショッター
千葉茂樹:訳
あすなろ書房
10万人もの逃亡奴隷を助けたといわれる
秘密組織〈地下鉄道〉には、
「駅長」と「車掌」、
そして小さな「駅員」がいた…。
今から150年ほど前のアメリカを舞台にした、
逃亡奴隷を助けた一家の物語。
鬼が瀬物語
魔の海に炎たつ
岡崎ひでたか 小林豊 くもん出版
鬼が瀬は、房総半島南端の沖合いの浅瀬で、
黒潮がその流れや速度を
複雑に変えたりする魔の海域だった。
明治初期、漁船改良の夢を一途につらぬく
船大工・満吉の壮大な物語の幕明け。
甦れ、ブッポウソウ 中村浩志 山と溪谷社
千年にわたり霊鳥とされながら、
日本で絶滅しかけているブッポウソウ。
その謎に満ちた生態を、
丹念なフィールドワークで解き明かす。
日本の森にブッポウソウ復活を願う、
熱きメッセージ。

● 高等学校 ●
書名 出版社
村田エフェンディ滞土録 梨木香歩 角川書店
1899年、トルコ。
遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、
英国の女主人、ギリシャ、ドイツの
若者がいて熱い交流があった。
宗教、民族、国家の根っこから
人間を見つめ、
その喜びと苦難を描いた青春小説。
天国の五人 ミッチ・アルボム
小田島則子:訳
田島恒志:訳
日本放送出版協会
83歳のエディは一瞬の事故で
あっけなく死んだ。
妻に先立たれ、子供もいない。
仕事も希望どおりではなかった。
彼の人生はなんの意味もなかったのか…。
しかし、その死は本当のおわりではなかった。
この物語はおわりから始まる。
彼を天国で待っていた五人の人物とは?
エディが最後にたどりついたものは。
アフガニスタンに住む
彼女からあなたへ:
望まれる国際協力の形
山本敏晴 白水社
世界で一番難民の多い国に開設した
診療所での奮闘の日々…。
イランのアフガン難民キャンプで出会い、
現在は故国の病院で働く少女との
医療援助活動を通して、
国際協力の意味を問いかける1冊。