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へいせい19年ど(2007年)

青少年読書感想文 全国(ぜんこく)コンクール

● 小学校 ていがくねん ●
書名 出版社
おじいちゃんの
ごくらくごくらく
西本鶏介 長谷川義史 鈴木出版
お風呂につかる時、口癖のように
「ごくらく、ごくらく」と言うおじいちゃん。
ゆうたに、「幸せな気持ちになること」
だと教えてくれる。
ふたりは一緒に温泉に行くはずだったが…。
死別に出会う子どもを描く絵本。
ハキちゃんの
「はっぴょうします」
薫 くみこ つちだ のぶこ 佼成出版社
朝の発表で何を話すか悩んでいた
ハキちゃんは、クラスメイトの
よねだ君から「カナヘノサウルス」という
生き物を見せてもらって…。
豊かで自由な子どもの発想を描いた、
おかしさ満点の傑作童話。
ぼくのパパはおおおとこ
:せかいいちのパパが
いるひとみんなに
カール・ノラック
いずみ ちほこ:訳
イングリッド・ゴドン セーラー出版
ぼくには大好きな大男のパパがいる。
パパのくしゃみは台風みたい。
サッカーのキックはお月さまに届くほど。
ぼくがこわい時は、
いつだって大きな腕でぎゅうっと
抱きしめてくれるんだ。
きみのパパも大男かな…。 
はっぱじゃないよ
ぼくがいる
姉崎一馬 姉崎一馬:写真 アリス館
庭や垣根の植え込みや公園、
近くの野山を歩けば出会える様々な葉っぱ。
ホオノキやカツラ、シウリザクラなど
何か特別な命があるように
感じる穴がある葉っぱの写真絵本。
日本の森を撮り続ける姉崎一馬の待望の1冊。

● 小学校 中学年 ●
書名 出版社
りんごあげるね さえぐさひろこ いしいつとむ 童心社
大切に飼っていたインコが死んだ。
お墓をつくってインコを埋めたが、
カラスに墓を掘り返され、
死んだインコを食べられてしまった。
翌日、再びお墓へ行くとまたカラスが来たので、
石を投げつけるとカラスに当たり…。
ピトゥスの動物園 サバスティア・スリバス
宇野 和美:訳
スギヤマ カナヨ あすなろ書房
病気のピトゥスを救うため、
5人の仲間が考えたのは
1日だけの移動動物園。
やがてそれは、町をあげての一大イベントに…。
涙と笑いの友情物語。
スペインの子どもたちに熱狂的に
支持されている国民的ベストセラー。
干し柿 西村 豊 西村 豊:写真 あかね書房
干し柿を知っていますか?
しぜんと人とが作りだした
あまくておいしい食べ物です。
でも、もともとはとってもしぶい
柿だったのです。
どうやってあまくするのでしょうか。
ゆりかごは口の中
:子育てをする魚たち
桜井 淳史 ポプラ社
口いっぱいにたまごをふくみ、
えさも食べずにがまんがまん。
ようやくふ化しても、危険がせまると、
親はこどもたちを口の中へ。
ひとりだちまで、口の中はゆりかごだ。
そんな子育てをする魚たちがいる。
なぜ?それは、進化した方法なのか?
いくら飼育しても見つからない答え、
疑問はふえるばかり。
だったら、この目でたしかめるしかない!
ついに、飼っていた魚たちのふるさと
アフリカのタンガニーカ湖に飛んだ。
そして、そこで見たのは…。

● 小学校 高学年 ●
書名 出版社
七草小屋の
ふしぎなわすれもの
島村 木綿子 菊池 恭子 国土社
ブナやコメツガの森に囲まれた七草小屋で、
草介は不思議な忘れ物の箱を見つけた。
箱の中にはオカリナ、バッヂ、風車…。
奇妙な忘れ物に
呼び寄せられるように訪れた、
山の住人たちと草介との
風と土の香り溢れる物語。
両親をしつけよう! ピート・ジョンソン
岡本 浜江:訳
ささめや ゆき 文研出版
どうやら変なところに
引っ越してきたらしい。
ルーイは新しい学校に転校してきた途端、
そこがとんでもないところだと気付いた。
隣近所のお母さんも、学校の先生たちも、
勉強と成績のことしか
考えていないようで…。
平和の種をまく
:ボスニアの少女エミナ
大塚 敦子 大塚 敦子:写真 岩崎書店
日本から眺めていたときは、
あれほど遠い国だと思っていた
ボスニアで、つくづく実感したのは、
「ボスニアの戦争は決して他人事ではない」
ということです。
民族の対立という点だけに目を奪われると、
ボスニアのような多民族国家ではない
日本には関係ない話、となってしまいます。
けれど、著者が現地で学んだのは、
どの国にも通じる普遍的な事実でした。
あきらめないこと、
それが冒険だ
:エベレストに登るのも
冒険、ゴミ拾いも冒険!
野口健 学習研究社
25歳の時に世界7大陸最高峰登頂に
成功した野口健は、
その後、エベレストや富士山の
清掃登山をはじめとする
環境保護活動に精力的に取り組んでいる。
そんな彼から子どもたちに伝える、
地球環境のメッセージ。

● 中学校 ●
書名 出版社
レネット
:金色の林檎
名木田 恵子 金の星社
チェルノブイリ原発事故の前日に生まれた海歌。
12歳で死んだ兄・海飛。
息子の死を背負って生きる父。父を責める母。
そして壊れかけた家族を繋ぐ
原発被災者の少年セリョージャ。
9年の時をかけて彼が残したものは。
一億百万光年先に
住むウサギ
那須田 淳 理論社
中3の翔太と同級生のケイ。
転校生マリーが、老人の家から
現金を盗んだ犯人にされたことで、
その疑いをはらすため、協力し合うことに…。
YA文学の旗手が湘南を舞台に描く、
限りなくイノセントな青春ストーリー。
世界一おいしい火山の本
:チョコやココアで
噴火実験
林 信太郎 小峰書店
食いしん坊の火山学者・林信太郎が、
数々のおいしい実験を通じて
火山のしくみをやさしく説明。
火山のめぐみを生かしつつ、
上手につきあっていく方法を紹介。
また万が一、噴火に遭遇したときの
心得も伝授する。

● 高等学校 ●
書名 出版社
てのひらの中の宇宙 川端 裕人 角川書店
ミライとアスカ、
2人の子どもたちと暮らすぼく。
妻は、再発癌で入院した。
子どもたちが初めて触れる死、
それは母親の死なのだろうか。
地球の生命、その果てしない連鎖。
死は絶望でないと、
どうやって伝えたらよいのだろう?
生命のつながり、心打つ宇宙小説。
ぼくたちの砦 エリザベス・レアード
石谷 尚子:訳
評論社
イスラエル占領下のパレスチナ。
十二歳の少年カリームの夢は、
サッカーの世界チャンピオンになること。
外出禁止令が解除されると、
瓦礫の山を片づけて、
さあ、サッカーの練習だ!
ここが、ぼくたちの砦なんだ!
―過酷な環境の中、いつか自由を、
と願いながら、
明るく生きる少年たちの物語。
泣き虫しょったんの奇跡:
サラリーマンから
将棋のプロへ
瀬川 晶司 講談社
年齢制限のためプロ棋士の夢を断たれながら、
その絶望から這い上がった男と、
彼を支えたウソみたいにいい人たちが
将棋の世界に起こした奇跡。
生い立ちから決戦までの秘話満載、
万人の胸を揺さぶる感動の自伝。