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へいせい21年ど(2009年)

青少年読書感想文 全国(ぜんこく)コンクール

● 小学校 ていがくねん ●
書名 出版社
おこだでませんように くすのきしげのり 小学館
ぼくはいつもおこられる。
いえでもがっこうでも…。
きのうもおこられたし、
きょうもおこられている。
きっとあしたもおこられるやろ…。
ぼくはどないしたらおこられへんのやろ。
ぼくはどないしたらほめてもらえるのやろ。
ぼくは…「わるいこ」なんやろか…。
ぼくは、しょうがっこうに
にゅうがくしてからおしえてもらった
ひらがなで、たなばたさまに
おねがいをかいた。
ひらがなひとつずつ、こころをこめて…。
しっぱいにかんぱい! 宮川ひろ 童心社
1年生からずっと、リレーの選手に
えらばれてきた加奈。
ことしはアンカーをまかされました。
ところが運動会のリレーで、
まさかのしっぱいをしてしまい、
おちこんでしまいます。
そんなとき、おじいちゃんから電話が…。
ちょっとまって、
きつねさん!
カトリーン・シェーラー 光村教育図書
まいごになったうさぎのぼうやに、
はらぺこのきつねがしのびよります。
きつねが、おおきなくちを
カバッとあけたとき、
「ちょっとまって!」
おやすみなさいをいうやくそくは?
うさぎのぼうや大ピンチ。
てとてとてとて 浜田桂子 福音館書店
わたしたちの手。
手は毎日色々なことをします。
手は楽器であったり、
手で話すことができたり、
点字を使えば手で読むことができます。
不安や悲しいとき、手を握ってもらうと
心が落ち着きます。
手の多様な世界を描きます。

● 小学校 中学年 ●
書名 出版社
そいつの名前はエメラルド 竹下文子 金の星社
そいつが、ぼくの家にやってきたのは、
ふうちゃんの七さいのたんじょう日。
プレゼントのハムスターを
買いに出かけたぼくは、
知らない商店街のきみょうな
小鳥屋にまよいこんだ。
そこで、ぼくは、そいつと出会ったんだ…。
風をおいかけて、海へ! 高森千穂 国土社
「ぼくたち、友だち未満さ」と、
一樹と拓人はキョリをおいてつきあっている。
ところが、一枚の写真をきっかけに、
二人で海をめざして走ることになった。
じまんのマウンテンバイクで、往復8時間!?
いったい二人は? そして、友だちって何だ―。
しあわせの子犬たち メアリー・ラバット 文研出版
今年もエリザベスは、夏休みをすごすために
おばあちゃんの農場へやってきた。
でも、今年はすこし特別なことがある。
犬のエルシーが赤ちゃんを生むのだ。
子犬たちが育つと、エリザベスは
おばあちゃんと一緒に、かい主を探す。
子犬たちを、ほんとうに
必要としている人のところに
もらわれていくように、
ふたりは気をつかうことにした。
子犬たちとかい主の両方が
しあわせになれるように…。 
オランウータンのジプシー 黒鳥英俊 ポプラ社
みなさんが会いに来てくれたなら、
スカイウォークのとちゅうで
お客さんをながめていたり、
ほかのオランウータンと
おしゃべりをしているでしょうか。
はたまた、何かの道具で、
遊びを楽しんでいるかもしれません。
いつでもどこでも、みんなを楽しませてくれる、
それがジプシーなのです。
多摩動物公園には、心やさしい、
好奇心いっぱいのおばあさんオランウータンが
いるのです。

● 小学校 高学年 ●
書名 出版社
春さんのスケッチブック 依田逸夫 汐文社
父さんとケンカして家出をしたぼく。
長野県に住む春おばさんをたずねたぼくは、
おばさんの六〇年以上も前の、
ひみつを聞くことになったんだ…。
ぼくの羊をさがして ヴァレリー・ハブズ あすなろ書房
ぼくは、牧羊犬のボーダーコリー。
まだ小さいけど、
大人といっしょに羊を追って働きはじめたんた。
だけど、ある日、ボブさんの牧場が…。
ヨハネスブルクへの旅 ビヴァリー・ナイドゥー さ・え・ら書房
「母さんをつれてこよう。でないと、
ディネオは死んじゃう!」
赤ん坊の妹が、重い病気になった。
ナレディの心に、おさない妹を思って、
不安がしのびこんでくる。
「つれてくるって、どうやって?」
弟のティロは面くらっている。
ふたりの母親は、三百キロもはなれた
ヨハネスブルクにいて、
住みこみで働いているのだ。
アパルトヘイト下の南アフリカ。
黒人居留地に住む姉と弟が町へ
旅をするあいだに、
さまざまな矛盾に遭遇する。
現在の社会や人間性についても、
読み手の心に強く語りかける作品。
ペアレンツ・チョイス賞オナーブック受賞。
マタギに育てられたクマ 金治直美 佼成出版社
青森県鯵ヶ沢の小さな温泉宿
「熊の湯温泉」には、
熊吉と熊子というツキノワグマの
きょうだいがいます。
宿のご主人、吉川隆さんは、
六百年以上もの長い歴史をほこる
大然マタギの子孫。
そんな吉川さんが、
なぜクマを育てることになったのでしょう。
吉川さんの生き方を通して、
マタギの精神を伝えます。

● 中学校 ●
書名 出版社
8分音符のプレリュード 松本祐子 小峰書店
その少女の奏でのピアノは
きっと孤高の極みで、
その透明感のある澄んだ音楽を世界に
響かせていたにちがいない。
天才ピアニスト透子と
ふつうに暮らしていた
ふつうの女の子果南の物語。
時間をまきもどせ! ナンシー・エチメンディ 徳間書店
あの“パワー・オブ・アン”を使えば、
ロキシーの事故をくいとめることが
できるかもしれない
…ギブは親友とともに、時間の謎に挑む!
妹を救うべく奔走する少年の気持ちが
胸に迫る、家族愛、友情、時間の不思議を
巧みに描いたスリリングな物語。
ブラム・ストーカー賞
(児童文学部門)受賞作。
月のえくぼ(クレーター)
を見た男麻田剛立
鹿毛敏夫 くもん出版
「これがいつも見ていた月の表面か…?」
大坂(大阪)に天文塾
“先事館”を開き、
日本の近代天文学の礎となった
麻田剛立の生涯を
彼の生きた時代と支えた人びととの
つながりの中で描く。

● 高等学校 ●
書名 出版社
縞模様のパジャマの少年 ジョン・ボイン 岩波書店
大都会ベルリンから引っ越してきた
見知らぬ土地で、
軍人の息子ブルーノは、遊び相手もなく
退屈な毎日を送っていた。
ある日、ブルーノは探検にでかけ、
巨大なフェンス越しに、
縞模様のパジャマを着た少年と出会う。
ふたりの間には奇妙な友情が芽生えるが、
やがて別れの日がやってきて…。
夏から夏へ 佐藤多佳子 集英社
走れ!! 陸上日本代表男子リレーチーム。
『一瞬の風になれ』の佐藤多佳子初の
書き下ろしノンフィクション。
カレンダーから世界を見る 中牧弘允 白水社
この地球にはたくさんの時間があふれています。
眼に見えない時間の流れを、
古今東西のカレンダーをとおして
楽しんでみませんか。